「外面の良い幼馴染 BAD TRIP」レビュー。選べず歪みに堕ちていく深い沼

2023-10-242024-06-15

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「外面の良い幼馴染 BAD TRIP」は、兄弟二人が幼馴染の主人公を取り合う歪んだ三角関係のお話。

作者はサークル「Haikey」のになこ275さん。

「外面の良い幼馴染」シリーズの一つで、本作は3Pルート。

歪んだ三角関係が更に歪み、前作以上に存分に3人のダメダメな関係を楽しめる内容です。

1作目の「外面の良い幼馴染」を未読の方はまずそちらを先に読まれることをおすすめします。

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漫画「外面の良い幼馴染 BAD TRIP」あらすじ

「外面の良い幼馴染 BAD TRIP」は「外面の良い幼馴染」から続く3Pルートのお話です。

祐希との関係を知られたあとも明希との関係が続いていた芽衣。

ある日、明希に玩具で責め立てられそのまま部屋に放置されてしまった芽衣。

そこへ祐希がやってきて、あられもない姿を見られてしまう。

いつも兄貴にこんなことされているのかと気持ちを抑えられない祐希は、芽衣を責め立てる。

そこへ明希が帰ってきて…「そんなんじゃだめだよ。もっと男が気持ちよくなるようにしないと」と言い放つ。

狂った三人の関係は淫らに歪んで堕ちていく———……

3Pルートにあたる本作、前作のドロドロが更にパワーアップしていて非常に読みごたえがありました！

作者のになこ275さんによると、本作の「BAD TRIP」編はバッドエンド風味の3Pルートとのこと。

確かに前作以上に三人の関係がいびつで狂っている本作は、バッドエンドと言うにふさわしいです。

ただ、こんな未来も十分に考えられるのが恐ろしいところで、バッドエンドながらも正規ルートであってもおかしくないと感じました。

私は恋をした時に独占欲や嫉妬でかなり苦しんだことがあるので、「BAD TRIP」編のように心が手に入らないなら身体だけでも…という道に行ってしまう人がいるのも分かるんですよね。。。

兄弟二人のおおもとの感情は「好きなのに手に入らない、自分だけのものにならない」から来ていると思うのですが、そんな恋に心当たりがある方も少なくないのでは…？

おかしいとは自覚しつつも、どうしようもない…。

そんな三人の感情がぐっちゃぐちゃによく描写されているので、案外共感できる人も多そうな作品でした。

人によっては「3人での未来なら、これはこれでハッピーエンドでは？」と解釈もできるかも。

本作は歪みに歪み救いようがありません。

ひたすらに堕ちていく三人。コレはコレで切なくもエロく、排他的でとても良き。

だからこそ別ルートの「and if」で描かれた個別エンドがかなり生きてくるし、「and if」を読めばこちらの「BAD TRIP」が生きてきます。

光あるところに必ず闇あり、といった感じでまさに表裏一体の世界というか。

自分の好みにあわせて片方だけ楽しむのもイイですが、どちらのルートも読んでこそこのシリーズとして完成するなと感じました。

「BAD TRIP」のあとにぜひ別ルートの「and if」や同ルート続編の「番い堕ちて悦を喰む」も読んでみてくださいね♪

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本作「外面の良い幼馴染 -BAD TRIP-」は「外面の良い幼馴染」の2作目で、バッドエンド風味の3Pルートにあたるお話です。

なので1作目の「外面の良い幼馴染」をまだ読んでいない方は、まずはそちらを読まれることを推奨。